愛着障害って何？？
本記事では、インナーチャイルドセラピスト「やましん」が、
心を軽くする心理学的アプローチ
「愛着障害」になる原因の解説と
改善する方法を詳しく解説します
１.愛着障害の基本理解
２.愛着障害の心理学的メカニズム
３.愛着障害の改善と治療法
４.まとめ
愛着障害は、
子どもの頃に適切な愛着関係が
形成されなかったことが原因で、
大人になってから人間関係に問題が生じる症状です。
この障害は、幼少期の養育環境や経験が大きく影響します。
心の中のインナーチャイルドが大きく影響しています。
愛着障害の主な原因には以下のようなものがあります。
・親からの愛情不足
・虐待（身体的、精神的、ネグレクトなど）
・養育者の頻繁な交代
・長期間の施設生活
これらの経験により、
子どもは安定した愛着関係を築くことができず、
結果として以下のような
問題が生じる可能性があるのです。
愛着障害で感じる心の負担としては、
・他人との安定した関係を築くことの困難さ
・自分の感情を適切に表現できない
・過度の依存や極端な独立性
・感情のコントロールの難しさ
などがあり、
愛着障害は医学的に
2つのタイプに分類されます。
①反応性愛着障害
人に対して過剰に警戒し、
うまく頼ることができない。
②脱抑制型対人交流障害
見知らぬ人にも無差別に親しくなろうとする。
これらの症状は、日常生活や
社会生活に大きな影響を与える可能性があります。
例えば、職場での人間関係のトラブルや、
親密な関係を築くことの困難さなどが挙げられます。
重要なのは、愛着障害は決して珍しいものではなく、
多くの人が程度の差はあれ経験する可能性があるということです。
早期発見と適切な対応が、
より良い人間関係と人生の質の向上につながります。
愛着障害のメカニズムを理解するには、
イギリスの精神科医ジョン・ボウルビィが提唱した
「愛着理論」が重要です。
この理論によると、
子どもは生まれてすぐから
養育者との間に強い絆を
形成しようとする本能を持っています。
愛着形成のプロセスは以下のように進みます。
・乳児期
養育者との身体的接触や世話を通じて基本的信頼感を形成
・幼児期
養育者を安全基地として、世界を探索する
・児童期
内的ワーキングモデルの形成
「内的ワーキングモデル」とは、
3-4歳以降に形成される心の中の模型（安全基地）のようなものです。
これにより、子どもは養育者がその場にいなくても、
その存在や再会後について想像できるようになります。
愛着行動システムは以下の3つの要素からなります。
①愛着行動システム
安全基地として機能
②探索行動モデル
自立への行動、学習を促進
③怖れ/警戒システム
危険を感知するセンサーやアラームとして機能
これらの3つが適切にバランスを取ることで、
安定した愛着が形成されます。
しかし、不適切で不安定な養育環境にあると、
これらのシステムがアンバランスとなり、
愛着障害のリスクが高まります。
愛着障害の人は、
大人になっても以下のような特徴を示すことがあります。
・親密な関係を恐れる
・他人を信頼することが難しい
・感情表現が乏しい、または極端
・自尊心の低さ
これらの特徴は、
幼少期の経験が大人になっても
影響を与え続けていることを示しています。
愛着障害の改善には、専門家のサポートと本人の努力が不可欠です。
以下に、効果的な治療法と改善のアプローチを詳しく説明します。
自分や他人の心の状態を理解し、
行動の背景にある感情や
思考を推測する能力を養いましょう。
実際の改善事例として、
30代の女性Aさんの例を詳しく見てみましょう。
Aさんは幼少期の虐待経験から、
他人との親密な関係を恐れていました。
～Aさんの治療プロセス～
安全な治療環境の構築：信頼できるセラピストとの関係作り
トラウマ処理：EMDR療法を用いて過去の虐待経験を処理
・認知の再構築（認知行動療法）
自己価値観や他者への
信頼に関する否定的な信念を変える
・対人スキルの向上
ロールプレイングを通じて健全な関係性の構築方法を学ぶ
この過程を通じて、
Aさんは徐々に安定した人間関係を
築けるようになりました。
重要なのは、焦らず、
小さな進歩を積み重ねていくことです。
自分のペースで改善に取り組むことが、
長期的な成功につながります。
愛着障害は確かに困難な課題ですが、
決して克服不可能なものではありません。
適切な理解と支援があれば、
より健康的な人間関係と
豊かな人生を築くことができます。
自分がなぜ？そのような感情を持つようになたのか？
自己理解を深めることでが大切です。
自分の行動パターンや
感情の傾向を観察し理解しましょう。
信頼できる人との関係から始め、
安全な関係性を築く練習を行い、
徐々に人間関係性の幅を広げましょう。
自分自身の日々の小さな進歩を認識し、
小さな成功体験を積み重ね、
自信を築いきましょう。
愛着障害からの回復の道のりは、
決して簡単ではありませんが、
その過程自体が成長と自己発見の機会となります。
一歩一歩前進することで、より安定した、
満足度の高い人生を手に入れることができるのです。
この記事を書いた人
幼少時代は親から言葉の虐待を受け続け「自分には価値が無い」と信じ込む。
中学時代は心と体に違和感を感じ毎日お腹を壊していた。
おそらく気付いていないうちに自立神経を衰弱。
しんどい自分の価値観をや思い込みを変えたくて、自己変革を学ぶために
経営コンサル会社⇒採用・教育コンサル会社で勤務。
社会に出て見事にうつ状態になり、通院を行いながら数々の心理セミナー、
脳科学セミナーを受講し、自己価値観の書き換えを成し遂げる。
人材教育の講師として100社以上でセミナー開催。
インナーチャイルド癒しコーチ登壇＆指導カウンセリング相談5000名以上。
・インスタグラム
https://www.instagram.com/yamashin77
・X（twitter）
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