アドラー心理学 「課題の分離」徹底解説(心を癒す技術)
人間関係で疲れていますか?
こんなこと感じていますか?
「どうしていつも私が我慢しなきゃいけないの?」
「なんで分かってくれないの?」
アドラー心理学の「課題の分離」を考え方を学ぶことで、
これらの悩みから解放される道が見えてきます。
今回は、インナーチャイルドセラピスト「やましん」が
心理セラピストの視点から、
アドラー心理学 「課題の分離」とは何か?
具体的な実践方法、
それがもたらす効果について、
より深く掘り下げて解説していきます。
・アドラー心理学を知りたい人
・人間関係に悩んでいる人
1.課題の分離とは?
2. なぜ課題の分離が大切なのか?
3.人間関係の改善も可能へ
4.まとめ
アドラー心理学の重要な概念の一つである
「課題の分離」とは?
課題の分離とは、に当てはまるか?を明確に決めることです。
「課題」に当たる箇所は
「問題」に当てはまります。
他人の課題とは
他人の問題という意味が分かりやすかもしれません。
他人の課題に深入りしすぎたり、
他人に自分の課題を検討したりすることで、
アドラーは、他人と自分の課題を分離することで、
自分がコントロールできる範囲に集中し、
他人の課題には時間を費やさず、
姿勢をとることが重要であると考えています。
それが「自分の課題」と「他人の課題」を明確に区別し、
それぞれに責任を持つという考え方です。
アドラー心理学では、
人間関係における悩みの多くは、
「他人の課題」と「自分の課題」を
混同してしまう結果生まれると考えます。
他人は他人自分は自分と
その認識をしっかりと持とうということです。
たとえば、
仕事での上司の評価や、
友人の感情、
家族の期待などは他人の課題です。
他人の心を動かすことは出来ません。
他人の心の中を実際に見ることも出来ません。
職場で同僚と意見が合わない場合、
その原因をすべて自分のせいだと責めるのではなく、
「この状況で私がどうしたいのか?」
「相手はどのように考えているのか?」と冷静に分析します。
私軸で他人の心を見るのではなく、
自分の感情を覗くことが大切です。
人は他人の期待に応えようとするあまり、
自分の本当の気持ちや、やりたいことを
抑え込んでしまうことがあります。
他人に振り回されてしまう
ということです。
課題の分離は、そんな自分を取り戻し、
心の平穏を取り戻すための第一歩となります。
自分の課題に責任を持ち、解決していくことで、
自己肯定感が高まります。
自己肯定感の高い人は、
困難な状況にも立ち向かうことができ、
幸福感をより感じやすくなります。
他人の問題まで抱え込んでしまうと、
ストレスが溜まりやすくなります。
自分の課題に集中することで、
ストレスを軽減し、
心身のリラックスへと繋がります。
相手の課題は、
相手自身で解決すべきものという意識を持つことで、
相手を尊重することができます。
他人に対しても
自分の意見を押しつけたり、
相手の意見を否定したりすることなく、
建設的な対話を行うことができます。
相手に頼りきりになってしまうと、
自分自身の自立心を失いがちです。
課題の分離は、自立心を育み、
より健全な人間関係を築くための基礎となります。
自分の課題に責任を持つことで、
より主体的に人生を生きることができます。
自分の課題を解決するために、
様々な問題解決能力を身につけることができます。
可能性の拡大: 自分の可能性を信じ、
新たな挑戦をすることができるようになります。
アドラー心理学の「課題の分離」が
人間関係を良好にする理由としては、
例えば、友人の悩みを聞かされた時、
つい「こうすればいいんじゃない?」と
アドバイスしたくなるかもしれません。
しかし、これは相手の課題に介入していることになります。
人はそれぞれ異なる課題を抱えており、
その解決策は本人自身に見つけるべきものです。
思わず悩みを一緒に聞いてみて、
他人の課題に責任を感じたり、
コントロールしようとすることで、
不必要なストレスを抱えてしまいます。
課題の分離をすることで、
自分の範囲内でできることに集中し、
心の負担を減らすことができます。
課題の分離は、決して他人に
関心を払わないことではありません。
相手の話を聞き、共感することは大切です。
しかし、解決策を押しつけたり、
相手の責任を引き受けたりすることは避けるべきです。
身に付く力としても自分自身の悩みも、
他人に頼らず、
自分で問題解決できる力を養うことができます。
友人の仕事がうまくいかないことを心配して、
「もっと頑張ればうまくいくよ」と励ます。
子供の成績が伸び悩んでいることに対し、
「もっと勉強しなさい」と叱る。
これらの言葉は、一見すると
相手を思いやっているように聞こえますが、
実は相手の課題に介入している可能性があります。
介入しすぎると自分も疲れますし、
相手も「お前が言ったからだ!」と
自分ではなくあなたのせいにされるかもしれません。
それはお互いに心が疲れてしまいます。
課題の分離を意識することで、
私たちはより穏やかで、
そして建設的な人間関係を築くことができるでしょう。