「あきらめることを知らない」人にあるインナーチャイルド




頑張り続ける人
あきらめきれない人
にはある一定のインナーチャイルドが存在しています。
本記事では、インナーチャイルドセラピスト「やましん」が、
「あきらめることを知らない」人にあるインナーチャイルド
から解説し、具体的な改善方法や実例を交えながら、
その感情をより深く理解する方法をご紹介します。
1.あきらめない心理とインナーチャイルドの関係
2.あきらめない心理がもたらす影響
3.インナーチャイルドの癒し方
4.まとめ
常にあきらめない心理を持つ人のインナーチャイルドには、
特別な特徴があります。
実はこのタイプのインナーチャイルドは、
幼少期に十分な愛情や承認を得られなかった
経験から生まれることが多いのです。
親から「もっと頑張れ」
「これくらいじゃダメだ」
といった言葉を頻繁に浴びせられた子どもは、
自分の存在価値を認めてもらうために
常に努力し続ける傾向があります。
この経験が、大人になってからも
「常にあきらめない」
という姿勢につながるのです。
あきらめるのが怖いのです
親から見放されてしまうのではないか?
誰からも認めてもらえないのではないか?
という深い潜在意識があります。
その潜在意識がインナーチャイルドなのです。
このような背景を持つ人は、
大人になってからも常に何かを追い求め、
決してあきらめない姿勢を持ち続けます。
一見、これは前向きで積極的な態度に見えますが、
実は内面では満たされない思いを
抱えていることがあります。
30代の会社員Aさんの例を見てみましょう。
Aさんは仕事で常に高い目標を掲げ、
休みを取らずに働き続けていました。
上司からの評価を得るために、
自分の限界を超えて頑張り続けるのです。
しかし、その背景には
「認められたい」という強い欲求があり、
それはインナーチャイルドの影響だったのです。
Aさんのような人は、
自分の価値を仕事の成果や
他人からの評価に求めがちです。
これは、幼少期に十分な
承認を得られなかった経験が、
大人になっても無意識のうちに
影響を与えているためです。
常にあきらめない心理は、
一見ポジティブに見えますが、
時として負の影響をもたらすことがあります。
具体的には以下のような影響が考えられます。
・燃え尽き症候群のリスク
常に高い目標を追い求め、
休息を取らずに頑張り続けることで、
心身ともに疲弊してしまう可能性があります。
燃え尽き症候群に陥ると、
仕事への意欲が低下し、
うつ症状を引き起こすこともあります。
・人間関係の困難
自分の目標達成に固執するあまり、
周囲の人々との関係性が
疎かになることがあります。
また、他人の意見や
感情に対して敏感になりすぎて、
健全な人間関係を築くことが
難しくなる場合もあります。
・自己評価の低下
常に高い目標を追い求めるあまり、
達成できないことへの失望が積み重なり、
自信を失ってしまうことがあります。
「もっと頑張らなければ」
という思いが強くなるほど
自己評価が下がってしまうのです。
40代の経営者Bさんの例を見てみましょう。
Bさんは会社の業績向上に執着するあまり、
家族との時間を犠牲にしていました。
毎日遅くまで働き、
休日も仕事のことを考え続けていたのです。
その結果、妻や子どもとの関係が悪化し、
家庭内での孤立感を感じるようになりました。
しかし、カウンセリングを通じて
自身のインナーチャイルドと向き合うことで、
Bさんは変化を遂げました。
幼少期の承認欲求が、
現在の仕事への執着に
つながっていることに気づいたのです。
この気づきをきっかけに、
Bさんは仕事と私生活のバランスを見直し、
家族との時間を大切にするようになりました。
頑張りすぎて
心がしんどくなる人は
自分自身がなぜ?そのような行動をしてしまうのか?
に気付くだけでも
かなり心が楽になり、
生きやすくなりますよ。
あきらめない心理を持つ人の
インナーチャイルドを癒すには、
以下のステップが効果的です。
・自己認識
まずは自分の行動パターンや
思考を客観的に観察することから始めます。
例えば、仕事で失敗したときの感情や、
他人からの批判に対する反応などを
注意深く観察します。
これにより、自分のインナーチャイルドが
どのような場面で反応しているかを
把握することができます。
・感情へのアクセス
次に、インナーチャイルドが抱える感情を探ります。
瞑想やジャーナリングなどの手法を用いて、
自分の内面と向き合います。
例えば、
「なぜ私はこんなに頑張り続けるのだろう?」
「誰かに認められたいという思いは
どこから来ているのだろう?」
といった問いかけを自分に投げかけてみましょう。
・自己受容
過去の経験や感情を受け入れることが大切です。
自分のインナーチャイルドを批判するのではなく、
受け入れる気持ちを持って
接することが重要です。
「あなたはよく頑張ったね」
「あなたの気持ちはよくわかるよ」といった言葉で、
自分自身を慰め、励ましてみましょう。
・新しい対話
インナーチャイルドと建設的な対話を始めます。
「もう大丈夫だよ。あなたは安全だし、
愛されているんだよ」と
いった言葉をかけてみましょう。
また、インナーチャイルドが
求めている安心感や承認を、
健全な方法で満たす方法を考えてみましょう。
50代の教師Cさんの例を見てみましょう。
Cさんは生徒たちの成績向上に執着するあまり、
厳しい指導で知られていました。
しかし、インナーチャイルドワークを通じて、
自身の承認欲求に気づきました。
幼少期に親から厳しく育てられた経験が、
現在の指導スタイルに影響していたのです。
この気づきをきっかけに、
Cさんは生徒一人一人の個性を
尊重する指導スタイルに変更しました。
生徒の長所を見つけ、
それを伸ばすことに焦点を当てたのです。
その結果、生徒たちの自主性が高まり、
学習意欲も向上しました。
Cさん自身も、生徒たちの成長を見守ることで、
自己肯定感を高めることができました。
インナーチャイルドの癒しは、
一朝一夕には完了しません。
しかし、継続的に取り組むことで、
より健康的で充実した人生を送ることができるのです。
毎日が楽しく
心に違和感をかんじなければ何も問題はありません。
でも、なんかしんどい、
人間関係が上手くいかない、
自分らしくいきたい
と感じているのなら
あなたのインナーチャイルドが
今のあなたの心を支配している可能性があります。
自分との対話でインナーチャイルドと語り合い、
インナーチャイルドの気持ちを聞いてあげましょう。
インナーチャイルドはこれまであなたを
しっかり守ってくれていた存在です。
大切なあなた自身なのです。
インナーチャイルドを決して貶すことなく、
認めて共存していくという感情を
あなたの中に入れ込んでくださいね。