アドラー心理学「嫌われる勇気」とインナーチャイルドの関係




本記事では、インナーチャイルドセラピスト「やましん」が、
アドラー心理学の「嫌われる勇気」とインナーチャイルドとの関係
から解説し、具体的な改善方法や実例を交えながら、
その感情をより深く理解する方法をご紹介します。
1.「嫌われる勇気」の意味とは?
2.インナーチャイルドとの関係性
3.「嫌われる勇気」を持つインナーチャイルド癒す方法
4.まとめ
アドラー心理学における「嫌われる勇気」とは、
他人の評価や期待に縛られず、
自分の信念に基づいて
生きる勇気のことを指します。
これは、単に他人に
嫌われることを目指すのではなく、
自分の人生の主人公として
自由に生きることを意味します。
ありのままの自分で
自分の人生を生きるということです。
具体的な例を挙げると、
職場で上司から無理な仕事を頼まれた際に、
「申し訳ありませんが、
現在の業務量では対応が難しいです」と
断る勇気を持つことです。
または、友人からの誘いを、
自分の予定や気分に合わないから
という理由で断ることも
「嫌われる勇気」の表れと言えるでしょう。
多くの人は、
周囲の期待に応えようとして
自分の本当の気持ちを押し殺して
しまうことがあります。
「No」と言えずに無理をしてしまったり、
自分の意見を言えずに
逆にストレスを抱えたりすることもあるでしょう。
「嫌われる勇気」は、
そういった状況で
自分の意思を表明する力を与えてくれます。
この考え方の根底にあるのは、
他人の目を気にせず
自分の価値観に従って行動することで、
真の自己実現と
人生の充実感を得られるという信念です。
しかし、これは決して
利己的になることではありません。
むしろ、自己受容と
他者貢献のバランスを取りながら、
自立した個人として成長する道筋なのです。
「嫌われる勇気」を持つことで、
人間関係がより健全になることもあります。
なぜなら、自分の本当の気持ちを表現することで、
相手との間に誠実な
コミュニケーションが生まれるからです。
また、自分の境界線を明確にすることで、
互いを尊重し合える
関係性を築くことができます。
何よりも自分自身に素直を生きることが出来るので
心の葛藤が無く、ストレスのない
人生を過ごすことが出来るのです。
インナーチャイルドとは、
私たちの心の中に存在する
「内なる子供」のことを指します。
この子供は、幼少の頃の過去の経験や
感情を保持しており、
現在の私たちの行動や
感情に大きな影響を与えています。
「嫌われる勇気」とインナーチャイルドは、
一見すると相反するように思えるかもしれません。
なぜなら、インナーチャイルドは多くの場合、
愛されたい、認められたいという
欲求を強く持っているからです。
幼少期に親から十分な愛情や
承認を受けられなかった経験から、
常に他人の評価を気にしてしまう傾向があるのです。
例えば、幼い頃に親から
「いい子にしていないと愛されない」
というメッセージを受け取っていた場合、
大人になっても無意識のうちに
他人に嫌われることを恐れ、
自分の意見を言えなくなってしまうことがあります。
または、学校で
「目立つと仲間はずれにされる」
という経験をした場合、
大人になっても集団の中で
自己主張することを避けてしまうかもしれません。
しかし、「嫌われる勇気」を持つことは、
実はインナーチャイルドを
癒す重要なステップとなります。
自分の意思を表明し、
他人の評価に左右されずに生きることで、
インナーチャイルドに
「あなたはそのままで大丈夫」
というメッセージを送ることができるのです。
これは、インナーチャイルドの根源的な
承認欲求を満たす方法の一つと言えるでしょう。
「嫌われる勇気」を持つことで、
あなたの内なるインナーチャイルドに対して、
「あなたの気持ちは大切だよ」
「あなたの意見は価値があるんだよ」
というメッセージを送ることができます。
これは、幼少期に得られなかった
自己肯定感を、大人になった今、
自分自身で与えることを意味します。
「嫌われる勇気」を持ちながら
インナーチャイルドを
癒していくには、
以下のようなアプローチが効果的です。
①自己対話の実践
静かな時間を設けて、
心の中の子供(インナーチャイルド)と対話します。
「何を恐れているの?」
「どんな気持ちなの?」と優しく問いかけ、
その声に耳を傾けます。
そして、「あなたの気持ちはよくわかる。
でも、もう大丈夫だよ」と
伝えてあげましょう。
具体的には、毎日10分程度、
静かな場所で目を閉じて
自分の内側に意識を向けます。
そして、幼い頃の自分をイメージし、
その子に語りかけるのです。
「他人に嫌われるのが怖いの?」と聞いてみて、
その答えに耳を傾けます。
そして、「あなたの気持ちはよくわかるよ。
でも、全ての人に好かれる必要はないんだ。
あなたはそのままで十分素晴らしいよ」
と伝えるのです。
②小さな「No」から始める
他人の期待に応えるのではなく、
自分の気持ちに正直になる練習をします。
無理な依頼を断るなど、
小さなことから始めてみましょう。
その際、インナーチャイルドに
「あなたの気持ちを大切にしているよ」
と伝えることを忘れずに。
具体的な実践方法としては、
まず身近な人との関係から
始めるのがよいでしょう。
例えば、友人からの急な誘いを、
「今日は疲れているので家でゆっくりしたいです」
と正直に断ってみる。
または、家族に対して
「今は話を聞く余裕がないので、
後でゆっくり話しましょう」
と自分の状態を伝えてみる。
こういった小さな実践を重ねることで、
徐々に自分の気持ちを
表現する力が身についていきます。
③自己肯定感を高める方法
「嫌われる勇気」を持つことで、
自分の価値は他人の評価に
依存しないことを学びます。
同時に、「あなたはそのままで価値がある」と
インナーチャイルドに伝え続けることで、
根源的な自己肯定感を育てていきます。
具体的な方法として、
毎日鏡を見ながら
自分に対して肯定的な言葉をかける
習慣をつけるのがおすすめです。
「あなたは大切な存在だよ」
「あなたの気持ちや意見は価値があるんだよ」
といった言葉を、
自分自身に向けて語りかけるのです。
最初は照れくさく感じるかもしれませんが、
継続することで
徐々に自己肯定感が高まっていきます。
また、日記をつけて、
その日の自分の行動や決断を振り返り、
自分を褒める習慣をつけるのも効果的です。
「今日は自分の気持ちを正直に伝えることができた」
「無理な要求を断ることができた」など、
小さな成功体験を記録し、
自分を認めていくのです。
これらの実践を通じて、
「嫌われる勇気」を持ちながら
インナーチャイルドを癒していくことで、
よりあなた自身の自由で充実した
ありのままの自分の
人生を送ることができるようになるでしょう。
重要なのは、焦らずに
自分のペースで進めていくことです。
変化は徐々に訪れるものですから、
小さな進歩も見逃さずに
認めていくことが大切です。
アドラー心理学の
「嫌われる勇気」とインナーチャイルドの概念は、
一見すると相反するように思えますが、
実は深い関連性があります。
「嫌われる勇気」を持つことは、
インナーチャイルドの根源的な
承認欲求を満たす一つの方法なのです。
他人の評価や期待に縛られず、
自分の信念に基づいて生きることで、
インナーチャイルドに
「あなたはそのままで大丈夫」
というメッセージを送ることができます。
これは、幼少期から
抱えてきた不安や恐れを癒し、
真の自己受容へとつながる道筋となります。
職場で自分の意見を述べる勇気を持つことで、
「自分の声には価値がある」と
インナーチャイルドに伝えることができます。
または、自分の趣味や興味を大切にし、
それを周囲に堂々と表現することで、
「あなたの好きなものは尊重されるべきだ」
というメッセージを
インナーチャイルドに送ることができるのです。
大切なのは、
「嫌われる勇気」を持ちながらも、
インナーチャイルドの声に耳を傾け、
その気持ちを受け止めること。
そして、小さな実践を積み重ねていくことで、
徐々に自己肯定感を高めていくことです。
この過程は決して簡単ではありませんが、
「嫌われる勇気」と
インナーチャイルドの調和を図ることで、
より自由で充実した人生を
送ることができるようになるでしょう。
自分らしく生きること、
そして内なる子供を大切にすること。
この二つのバランスを取りながら、
一歩ずつ前進していくことが、
真の成長と幸福への道となるのです。
そして人生は決して孤独なものではありません。
必要に応じて、信頼できる人々や
専門家のサポートを受けることも検討してみてください。
周りの支えを得ながら、
「嫌われる勇気」を持ち、
インナーチャイルドと共に成長していくことで、
より豊かで自由な人生を築いていくことができるはずですよ。