「依存」と「共依存」の解決法

　
「依存」と「共依存」という概念は、
私たちの心の健康や
人間関係において限り重要なテーマです。

今回は、インナーチャイルドセラピスト「やましん」が
心理セラピストの視点から、
依存と共依存の違いを詳しく解説し、
その具体的な解決策や、
依存・共依存から抜け出すための方法について考えます。
　

　
　

依存とは？
依存とは、特定の人、物、行動などに強く結びつき、
それなしでは生きられないと感じてしまう心理状態です。

依存には、様々な種類があり、

・恋愛依存
・仕事依存
・アルコール依存
・ギャンブル依存

など多岐にわたります。

例
ストレスを感じた時、お酒や薬物に逃げたり、
誰かの承認を常に求めたりする行動が依存にあたります。

依存には、精神的・物理的な依存があり、
特定の行動や物質がなければ
自分を保てない状態に陥ることがあります。

依存から抜け出すためには、
まずその状態に気づき、対策を講じることが必要です。

　
・依存の原因

依存を引き起こす原因は、
人それぞれ異なりますが、
以下のような要因が考えられます。

　
・過去のトラウマ

子供の頃に経験した虐待やネグレクト、
親のアルコール依存など、
過去の辛い経験が原因となることがあります。

　
・自己肯定感の低さ

自分の価値を認められず、
他人に認められることでしか
自己肯定感を得られないと感じる人も、
依存しやすい傾向があります。

　
・不安感

不安な気持ちから、
何かにしがみついて
安心感を得ようとする人もいます。

　
・パーソナリティ

完璧主義や責任感が強い人、
あるいは、衝動的な行動を取りやすい人なども、
依存のリスクが高いと言われています。
　
　

　
共依存とは、誰かに対して過剰に尽くし、
その相手に依存する状態です。

この状態は、特に家族関係や
恋愛関係で見られることが多く、
相手が問題を抱えている場合、
共依存者はその問題を
解決するために自分を犠牲にします。

共依存の特徴的な行動としては、
相手の機嫌を常に考慮し、
自分の行動を相手に合わせることで、

相手が困っているときに自分が助けなければならない、
という強い責任感を持つことが挙げられます。

これにより、共依存者は
自分自身の時間や感情を犠牲にし、
最終的には自分の心身の
健康を害することが少なくなります。
　
　

　
依存と共依存は、私たちの心に深い
傷跡を残し、様々な問題を引き起こします。

　
・精神的な苦痛

絶望感と無力感、依存対象を失うことへの恐怖、
または共依存関係から抜け出せない状況に絶望し、
無力感に打ちひしがれる。

　
・自己肯定感の低下
　
自分の価値を認められず、
常に自己否定的な思考に陥りがち。

　
・不安感と孤独感

常に不安を感じ、孤独感に苛まれる。

　
・抑うつ状態

強い悲しみや絶望感、無気力感に襲われ、
日常生活に支障をきたす。

　
・人間関係の悪化

依存関係の悪循環
依存と共依存の関係は、
お互いを傷つけ合い、悪循環を生み出す。

　
・周囲との摩擦

依存や共依存の関係に囚われ、
周囲の人々との間に摩擦が生じ、孤立感を感じる。

　
・信頼関係の崩壊

依存や共依存の関係は、
お互いの信頼関係を損ない、
修復が難しい状況に陥る。

　
・健康問題

ストレスからくる不眠、食欲不振、
慢性的な疲労感など、様々な身体症状が現れる。

　
・経済的な問題

依存行為に多額のお金を費やしたり、
共依存関係の中で経済的に搾取される可能性がある。

　
・自己成長の阻害

自己実現の阻害
依存や共依存の関係に縛られ、
自分の可能性や才能を伸ばすことができなくなる。

　
・自立心の低下

常に誰かに頼ってしまうため、
自立心が育ちにくい。

新しい人間関係を築くことの難しさ
過去の経験から、新しい人間関係を
築くことに対して恐怖を感じ、
なかなか一歩を踏み出せなくなる。

共依存を引き起こす原因としては、
以下のようなものが考えられます。

　
・自己犠牲の傾向

他人を優先し、自分のことを後回しにする傾向が強い。

　
・他人の評価を過度に気にする

他人にどう思われるかを気にしすぎて、
自分の意見を言えなかったり、
自分の気持ちを抑え込んでしまう。

　
・完璧主義

何事も完璧にこなそうとするため、
常に緊張状態にあり、リラックスできない。

　
・孤独感が強い
　
孤独感を恐れて、誰かに
依存することで安心しようとする。

このようなことが
共依存を引き起こす原因になります。
　
　
　

　
依存や共依存から抜け出すためには、
まずその状態を認識し、
具体的な行動をとることが重要です。

依存と共依存を解決するための
効果的なステップをいくつかご紹介します。

　
1. 自己認識を深める

自分の行動や感情に対して客観的な視点を持ち、
どのような状況で依存や共依存が
生じているのか認識することが重要です。

例
特定の行動や相手に対して
過剰に反応していると感じたとき、
その感情や行動の背景を探ってみましょう。

日記をつけることや、
信頼できる友人や専門家に相談することで、
より深い自己認識が得られるので
心が落ち着いてきます。

　
2.健全な境界線を設定する

特に共依存の場合、
他人との境界線が解放されがちです。

自分のニーズや感情を大切にし、
相手に過度に心配なことを恐れるために、
適切な距離を越えるために必要です。

線を設定することで、自分自身を守りながら、
相手の問題にも冷静に対処できるようになります。

　
3.専門家のサポートを受ける

依存や共依存が深刻な場合、
専門家のサポートを受けることが効果的です。

心理カウンセリングやセラピー、
依存や共依存の根本原因にアプローチし、
健康的な人間関係を築くためのスキルを学ぶ、、

サポートグループに参加することで、
同じ悩みを持つ人々と交流し、
共感や刺激を受けることも大きな解消になります。

　
4. セルフケアを行う

依存や共依存から抜け出すためには、
自分自身を大切にすることが必要です。

適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠など、
日常生活の中で自己ケアを
意識することが心のまた、
趣味やリラクゼーションの時間を持つことで、
小さなストレスを軽減していくのですごく効果的です。　
　
　
　

　
　

　

　

この記事を書いた人

やましん

■主な経歴：
幼少時代は親から言葉の虐待を受け続け「自分には価値が無い」と信じ込む。
中学時代は心と体に違和感を感じ毎日お腹を壊していた。
おそらく気付いていないうちに自立神経を衰弱。
しんどい自分の価値観をや思い込みを変えたくて、自己変革を学ぶために
経営コンサル会社⇒採用・教育コンサル会社で勤務。
社会に出て見事にうつ状態になり、通院を行いながら数々の心理セミナー、
脳科学セミナーを受講し、自己価値観の書き換えを成し遂げる。
人材教育の講師として100社以上でセミナー開催。
インナーチャイルド癒しコーチ登壇＆指導カウンセリング相談5000名以上。

・インスタグラム
https://www.instagram.com/yamashin77

・X（twitter）
https://twitter.com/hgppc348