マイナス思考はどこから生まれるの?




マイナス思考なんて誰でもあります。
逆にマイナス思考にならない人なんていません。
でも、マイナス思考って邪魔でもありますね。
ではこの思考は何処からくるのでしょうか?
今回は今回は、インナーチャイルドセラピスト
「やましん」が心理セラピストの視点から、
マイナス思考が生まれる原因と解消法を解説します。
1.マイナス思考の背景にある過去の経験
2.社会的影響と環境要因がマイナス思考に与える影響
3.認知の歪みがマイナス思考を引き起こす
4.まとめ
マイナス思考の背景には、
私たちが経験してきた過去の出来事や体験が大きく関わっています。
特に幼少期や思春期の出来事は、
私たちの思考パターンに深く影響を与えます。
幼少期に親や教師から受けた否定的なフィードバックや、
他者との比較による劣等感が、
その後の人生における自己評価や
自己イメージに大きな影を落とすことがあります。
これはインナーチャイルドの影響ですね。
例えば、「もっと頑張らないとダメだ」
と言われ続けた子供は、
自分を否定する思考パターンを
持つようになることが少なくありません。
このような経験は、
「自分は価値がない」
「どうせ失敗する」
というマイナス思考を引き起こす原因となります。
また、トラウマな出来事も
マイナス思考の形成に寄与します。
例えば、いじめや虐待といった経験は、
被害者に深刻な自己否定感を植え付け、
「自分は誰にも愛されない」
「自分には問題がある」といった
ネガティブなスキーマ(思考の枠組み)
を作り出すことがあります。
これらのスキーマは、
成長してからも人間関係や日常生活において影響を及ぼし、
ネガティブな思考や行動を引き起こします。
過去の経験がどのように
現在の思考に影響を与えているのかを理解することは、
マイナス思考を改善するための第一歩です。
私たちが生きる社会や環境も、
マイナス思考の形成に大きく影響を与えます。
現代社会では、メディアやSNSが
私たちの日常生活に深く浸透していますが、
その中で流れる情報は必ずしも
ポジティブなものばかりではありません。
朝起きてTVを付けるとどうでしょうか?
ニュースで報じられる災害や犯罪、
SNSでの他人との比較など、
日々接するネガティブな情報が、
無意識のうちに私たちの思考に影響を及ぼすことがあります。
TVは特にマイナスのことばかり放送していますね。
(視聴率が取れるからですね。)
今の他者との比較が容易になった現代では、
「自分はあの人より劣っている」
「自分には何も価値がない」と感じやすくなり、
自己評価が低下する傾向があります。
また、家庭環境や職場環境も
マイナス思考の一因となります。
例えば、家庭内でネガティブな発言や
批判が多い場合、
その影響を受けて自己評価が低下しやすくなります。
さらに、職場での過度なプレッシャーや
ストレスも、マイナス思考を強化する要因です。
例えば、過度に競争的な職場では、
常に他人と比較されることで、
「自分はまだまだだ」
「もっと頑張らないとダメだ」
という思考が強化され、
ネガティブなループに陥ることがあります。
このように、社会的影響や
環境要因が私たちの思考に与える影響は非常に大きいです。
そのため、マイナス思考に陥りやすい状況を理解し、
可能であればその環境から距離を置く、
または環境を改善することが重要です。
SNSの使用を控える、
ネガティブな影響を与える人々との接触を減らす、
といった対策が大切になります。
マイナス思考は、
私たちの思考パターンや
認知の歪みからも生まれます。
認知の歪みとは、
物事を極端に捉えたり、
事実に基づかないネガティブな
解釈を行ったりする思考パターンのことです。
例えば、「全か無か思考」という思考パターンでは、
物事を白か黒か、
成功か失敗かの二元論で捉え、
少しの失敗でも
「全てがダメだ」と感じてしまいます。
また、「過度の一般化」とは、
1つの失敗を過度に拡大解釈し、
「自分はいつも失敗する」
と考えてしまうパターンです。
このような思考パターンが、
マイナス思考を引き起こす原因となります。
さらに、「選択的抽出」
と呼ばれる認知の歪みも、
マイナス思考を強化します。
これは、ポジティブな情報を無視し、
ネガティブな情報だけを拾い上げる思考パターンです。
例えば、何か良いことがあっても、
些細なネガティブな出来事にばかり注目してしまい、
「やっぱり自分はダメだ」と結論付けてしまいます。
また、「自己関連付け」という思考パターンでは、
他人の行動や出来事をすべて自分に関連付け、
「自分のせいでこうなった」
と過度に責任を感じることがあります。
これらの認知の歪みは、
私たちの心の健康に悪影響を及ぼし、
マイナス思考を引き起こす要因となります。
しかし、認知の歪みに気づき、
それを修正する方法を学ぶことで、
マイナス思考から抜け出すことができます。
認知行動療法(CBT)は、
これらの思考パターンを
意識的に変えるための効果的な方法として広く知られています。
CBTでは、日常生活での思考を記録し、
それが現実的かどうかを検証することで、
ネガティブな思考パターンを修正し、
ポジティブな思考を促進することが可能です。
・マイナス思考から抜け出すためのステップ
マイナス思考は、
過去の経験や社会的影響、認知の歪みなど、
さまざまな要因が絡み合って生まれるものです。
このような思考パターンが、
日常生活においてどのように形成され、
強化されているのかを理解することは、
改善のための重要なステップです。
自分の思考パターンに気づき、環境や影響を見直すことで、
徐々にマイナス思考から抜け出すことができます。
まずは、自分がどのような
思考パターンを持っているのかを意識し、
それが現実に即しているかどうかを
冷静に判断することが大切です。
次に、マイナス思考を引き起こす環境や
影響を減らす努力をし、
ポジティブな情報や経験に焦点を当てるよう心がけましょう。
自己理解を深め、ポジティブな思考を育むことで、
より豊かで前向きな人生を送ることができるようになります。