スキーマ療法で解消!生きるのが楽しくない思考




人間は沢山の人が
「生きるのが楽しくない」と感じることがあります。
その背景には、インナーチャイルドと呼ばれる
内なる子どもの存在が関係していることがあります。
今回は今回は、インナーチャイルドセラピスト
「やましん」が心理セラピストの視点から、
なぜ生きるのが楽しくないと感じるのか、
そしてスキーマ療法を取り入れた
生きるのが楽しくない思考の
改善方法についてご紹介します。
1. なぜ生きるのが楽しくないと感じるのか?
2. スキーマ療法とは?
3. スキーマ療法を取り入れた改善方法
4.まとめ
生きることが楽しくないと感じる原因は、
多くの場合、幼少期の大人との
経験や環境に根ざしています。
これは、インナーチャイルドと呼ばれる
心の中の「内なる子ども」が
抱える未解決の問題や感情が関係しています。
例えば、幼い頃に十分な愛情や
承認を受けられなかった経験や、
厳しすぎる環境で育った場合、
自己肯定感が低くなりがちです。
また、過度な期待をかけられて育った場合、
常に完璧を求めてしまい、
自分を追い詰めてしまうこともあります。
これらの経験が、大人になった今でも
無意識のうちに影響を与え、
「自分には価値がない」
「何をしても上手くいかない」
といった否定的な思考パターンを生み出します。
その結果、日々の生活に喜びや
楽しさを感じにくくなってしまうのです。
インナーチャイルドの問題に気づき、
向き合うことが、
生きる楽しさを取り戻す第一歩となります。
スキーマ療法は、
「ジェフリー・ヤング」によって
開発された心理療法の一つです。
この療法では、幼少期に形成された思考や
行動のパターン(スキーマ)に焦点を当て、
それらを健康的なものに変えていくことを目指します。
いわば、心の変革を行うのです。
スキーマ療法では、以下のような不適応的な
スキーマが心の中に存在すると考えられています。
・見捨てられ/不安定
他者との関係が不安定で、
いつ見捨てられるかもしれないという恐れ
・不信/虐待
他者は自分を傷つけたり、利用したりするという信念
・情緒的剥奪
自分の感情的なニーズは満たされないという思い込み
・欠陥/恥
自分には根本的な欠陥があり、価値がないという感覚
・社会的孤立
他者とつながれない、所属感がないという感覚
これらのスキーマは、
インナーチャイルドの未解決の問題と深く関連しており、
生きる楽しさを奪う要因となっています。
スキーマ療法では、
これらのパターンを認識し、変化させていくことで、
より健康的な思考や行動を身につけていきます。
スキーマ療法の考え方を取り入れて、
生きる楽しさを取り戻すための方法を
いくつかご紹介します。
・スキーマの認識
自分の中にどのようなスキーマが
あるかを認識することから始めましょう。
日々の生活で繰り返し現れる感情や
思考パターンに注目してみてください。
例えば、「自分は愛される価値がない」と頻繁に感じるなら、
それは「欠陥/恥」のスキーマかもしれません。
感情を感じることが大切です。
「今、感じているな」と自分を俯瞰しましょう。
・スキーマの起源を探る
認識したスキーマがどのように形成されたのか、
幼少期の経験を振り返ってみましょう。
例えば、厳しい批判を受けて育った場合、
「欠陥/恥」のスキーマが形成されやすくなります。
・スキーマに対する健康的な対処法の練習
スキーマが活性化したときに、
それに振り回されないための方法を練習します。
「自分には価値がない」と感じたときに、
「それは古いスキーマからの考えであって、現実ではない」
と自分に言い聞かせる練習をします。
・自己対話の実践
インナーチャイルドと対話する時間を持ちましょう。
「見捨てられ/不安定」のスキーマを持つ場合、
内なる子どもに「あなたは一人じゃない。私がいつもそばにいるよ」
と語りかけてみてください。
・新しい経験の蓄積
スキーマに反する新しい経験を積極的に作り出しましょう。
「社会的孤立」のスキーマがある場合、
少しずつ社会活動に参加し、
つながりを感じる経験を増やしていきます。
これらの方法を日常生活に取り入れることで、
徐々にスキーマの影響を弱め、
生きることの楽しさを感じられるようになっていくでしょう。
インナーチャイルドを癒し、
生きる喜びを取り戻しましょう。
生きることが楽しくないと感じる背景には、
インナーチャイルドの問題やスキーマの影響があります。
スキーマ療法の考え方を取り入れることで、
これらの問題に向き合い、
改善していくことができます。
自分の中にあるスキーマを認識し、
その起源を理解することから始めましょう。
認識する=認めることが大切です。
そして、健康的な対処法を練習し、
新しい経験を積み重ねていくことで、
少しずつ変化を感じられるようになるはずです。
このプロセスは時間がかかるかもしれませんが、
焦る必要はありません。
自分のペースで、
優しく自分に向き合っていくことが大切です。
これまでの何十年間とあなたが心に保っていたスキーマを
そんな短時間では上書きは出来ません。
時間をかけて
毎日意識して
ゆっくり上書きしてきましょう。
生きることの楽しさを取り戻す旅は、
自分自身をより深く理解し、
受け入れていく過程でもあります。
この旅を通じて、あなたの人生がより
豊かで充実したものになることを願っています。